2010/08/06
CentOS5.5 + PT2 + epgrec で、地デジ録画サーバーを作る。 ( PT2 x 2 枚 = 4ch 同時録画 )
 
再生環境について
 
BUFFALO LT-H91DTV で再生する。
samba共有ファイルをLAN経由で問題なく再生できます。画質に対する不満はありません。
しかし、残念なことに、追っかけ再生ができません。録画中のファイルを再生すると再生を開始した時点の容量分までしか再生されません。これはHDD録画環境の使い勝手としては致命的な欠点です。
また、ファイルを再生する間での操作手順がやや多いです。
ブラウザ機能が付いていますが、LT-H91DTVのブラウザ機能では録画予約を行うことができません。
TV視聴、LAN経由ファイル再生、ブラウザなどの各機能の切り換えに20秒もかかります。
 
WindowsPC で再生する。
VLCプレイヤーで追っかけ再生ができます。ブラウザ経由で再生するとダメですが、samba共有で再生すればOKです。
ただ、ファイルによってワンセグデータが再生されてしまったりするので、再生を開始してから操作しなければならず、使い勝手がよくありません。
また、PCは起動や終了に操作が必要で時間がかかります。
再生専用のPCを用意しない場合PCモニターで見ることになります。
 
録画サーバーで再生する。
録画サーバーなら常時電源が入っているので起動待ち時間がないという利点があるので、サーバー(PC)での再生を検討してみることにしました。
 
TV(BRAVIA)と接続する。
OSがCentOSだからなのか、残念ながら、BRAVIAにHDMIで接続すると音が出ない事がわかりました。
サーバーにはHDMI音声回路があるのですが、音が出せず、無音です。VRABIAにはアナログ音声入力もあるのですが、HDMIに音声信号が乗っているとアナログ入力は無視されてしまい、手動で切り換える事ができないのです。
仕方なく、アナログRGB+アナログ音声で接続することにしました。
できました!
CentOS5.5+PT2にminiDLNAを入れて、.TSファイルをBRAVIAで見られる様にする。(2011/03/06)
 ※DLNAでは、録画が完了したファイルしか再生できないので、追っかけ再生はサーバーで再生することが必要です。
   でも、かなり市販の録画器に近づいてきました。
 
サーバーをGUI起動に変更する。
サーバー機能のみならCUI起動で充分ですが、動画再生するのでGUI起動に変更します。
CUIで起動してもGUIで起動しても、アイドル時の消費電力は変わりませんでした。
# yum groupinstall "X Window System" "GNOME Desktop Environment"
# vi /etc/inittab
id:3:initdefault:  を

id:5:initdefault:  へ変更
 
Smart Card Manager の自動起動を停止する。
GUIで起動すると Smart Card Manager が自動起動して邪魔なので停止します。
メニュー「システム」→「設定」→「他の個人設定」→「セッション」→"esc"を無効にする。
yumアップデートの自動検出がうるさければ下記のようにして、デーモンを停止する。
# chkconfig --level 5 yum-update off
# /sbin/service yum-update stop
 
ブラウザ(firefox)をインストールする。
録画予約も行いたいのでブラウザ(firefox)をインストールします。
# yum install firefox
(2010/12/25)
FirefoxでYouTubeを見たくなったので、FlashPlayerプラグイン(64bit版)をインストールしました。
http://download.macromedia.com/pub/labs/flashplayer10/flashplayer10_2_p3_64bit_linux_111710.tar.gz
# cd /usr/lib/flash-plugin/
# wget http://download.macromedia.com/pub/labs/flashplayer10/flashplayer10_2_p3_64bit_linux_111710.tar.gz
# tar -zxvf flashplayer10_2_p3_64bit_linux_111710.tar.gz
# rm flashplayer10_2_p3_64bit_linux_111710.tar.gz
# ln -s /usr/lib/flash-plugin/libflashplayer.so /usr/lib64/mozilla/plugins
 
動画プレイヤー(SMPlayer)をインストールする。
Linuxで定番の動画プレイヤーは、VLCかmplayerの様なので試してみました。VLCはこのサーバーにとっては重すぎる様でスムーズに再生できないので、ダメでした。
mplayerはそのままでは使い物になりませんでしたが、SMPlayerというフロントエンドを入れることで使えるようになりました。SMPlayerは動作が軽く、充分に動きました。画面全体が動くような場面転換でノイズが入りますが、追っかけ再生も問題ないことと、マウスのホイールで早送り、巻き戻しができることが使いやすいので、ノイズは今後の改善に期待して我慢することにします。
# yum --enablerepo=rpmforge install mplayer
# yum --enablerepo=rpmforge install smplayer
 (2010/12/05)
  mplayer-1.0-0.44 は、CentOS5.5(kernel-2.6.18-194.26.1.el5.centos.plus.x86_64)では、動作しませんでした。
  何でも新しければよいというものではないようです。
  次の手順で元に戻しました。
    # yum --enablerepo=rpmforge remove mplayer*
    # yum --enablerepo=rpmforge remove x264
    # yum --enablerepo=rpmforge install mplayer-1.0-0.43*
    # yum --enablerepo=rpmforge install smplayer
 (2010/12/11)
  mplayer-1.0-0.46 になり、動作するようになりました。
    # yum --enablerepo=rpmforge install mplayer
 
無線マウスの接続。
サーバーとしてはキーボードレス、マウスレスを考えていましたが、ソフトを操作する必要ができたので、無線マウスを接続することにしました。レシーバーを背面のUSB端子に取り付けると操作範囲が満足できるものではありませんでした。前面のUSB端子は温存しておきたかったので、PC内部から延長ケーブルで前面パネルの裏側にレシーバーを持ってきたところ、満足できる結果となりました。
 
(2010/11/26追記)"Synagy-plus"のインストール
録画サーバーでキーボーが使いたくなったときの良い方法を探していました。CentOS標準のソフトキーボード「GOK(GNOME Onscreen Keyboard)」はシステムのキー配列が英語配列になってしまうためUSBの日本語キーボードとの併用ができなくなったり、動作も不具合が多く実用に耐えませんでした。仕方なく、キーボードが必要なときは、USBキーボードを接続して使っていましたが、"Synagy-plus"というソフトを見つけました。
"Synagy-plus"は、1組のキーボードとマウスで複数のコンピュータを操作することができるソフトです。
1台のコンピュータにサーバープログラムを入れ、他のコンピュータにクライアントソフトを入れると、サーバーコンピュータのキーボードとマウスでクライアントコンピュータの操作ができる様になります。ソフトはLinux、Windows、MacOSX用があり、異なるプラットフォーム間でキーボードとマウスの共用化が可能になっています。
今回は、WindowsXPのノートPCをサーバーにし、CentOS5.5の地デジ録画サーバーをクライアントにすることで、ノートPCのキーボードとマウスを使って地デジ録画サーバーを操作できるようにします。
Windows用の"Synagy-plus"は"http://code.google.com/p/synergy-plus/downloads/list"からダウンロードできました。
このときのバージョンは"synergy-plus-1.4.1-Windows-x86.exe "でした。
起動したらサーバーとして設定します。
    [Configure Server]で、クライアントPCを任意の位置にドラッグし、名称またはIPアドレスを設定します。
     サーバーPCのマウスカーソルをクライントPCを置いた方向へ移動することで操作が切り替わることになります。
         マウスカーソルが画面の端を抵抗なくスルーしてしまうのが使いにくい場合は、
          "Switch on double tap within"という設定があります。
 
CentOS用の"Synagy-plus"は、"RPMForge"でインストールできました。
# yum --enablerepo=rpmforge install synergy-plus*
インストールが終わったら、クライアントソフトを起動します。
クライアントソフトの起動は、コマンドラインでサーバー側のIPアドレスを与えて実行します。
$ synergyc xxx.xxx.xxx.xxx
WindowsPCでサーバーソフトがクライアントを認識すると、タスクトレイのアイコンが稲妻マークに変わります。これによりWindowsPCのキーボードとマウスでクライアントPCの操作ができる様になります。
接続できない場合は互いのIPアドレスとそれぞれの設定を確認してください。
クライアントソフトの終了は"killall"コマンドで行います。
$ killall synergyc
キーボードが接続されていないクライアント側でコマンドを実行させるには、上記の各コマンドをスクリプトファイル化しておいて、マウスでクリックすればOKです。また、telnet等でコマンドを実行しても起動できます。
 
Xログインで Synaergyc を使いたい場合は、/etc/gdm/Init/Defaul の最終行(exit 0)の直前に Synaergyc 起動の記述を追加すればOKです。http://blog.drry.jp/2005/12/22/synergy を参考にしました。
# vi /etc/gdm/Init/Default
if [ -x /usr/bin/synergyc ]; then
  /usr/bin/killall synergyc
  sleep 2
  /usr/bin/synergyc SynergyServer
fi
 
自動ログイン
キーボードを接続しないため、起動時にログイン操作ができないので、自動ログインを設定します。
メニュー「システム」→「管理」→「ログイン画面」→「セキュリティ」で設定する。
 
ファイルシステムNTFSへの対応。
メディアプレイヤーとして、USB-HDDへ保存されたファイルの再生にも対応させたいと思いました。USB-HDDのファイルシステムがNTFSでした。CentOSは標準ではNTFSに対応していませんが、下記のソフトをインストールすることで対応することができます。
# yum --enablerepo=rpmforge install ntfs-3g



参考になるサイト
CentOS 5 インストール個人的ノート