J-DOC Readerをお使いいただき、ありがとうございます。この文章ではJ-DOC Readerの特徴と使い方を説明します。  上ボタン及び下ボタンで一画面分スクロールします。また、ToDoボタンを押すと次の項目、住所録ボタンを押すとひとつ前の項目に移動しますので、この操作にしたがって説明を一通り読んでください。 ■J-DOC Readerとは?  J-DOC Readerは電子小説、Webから取り込んだテキスト、通信のログ等の長い文章をPalmデバイス上で快適に読むためのソフトウェアです。そのための機能として、画面の向きを回転してPalmを持ちやすい方向に持つことができたり、ハードウェアボタンやジョグダイヤル(SONY製Palmの場合)に任意の機能を割り当ててペンを一切使わずに文章を読むことができます。  一方、検索機能や文章をカテゴリー分けする機能等はありませんので、技術文章などを保存しておき、必要に応じて内容を検索するといった利用方法にはむきません。他のDOCリーダーソフトをお使いになったほうがよいでしょう。  J-DOC Readerではプレーンテキストのみを表示可能です。HTML文書や画像などを見ることはできません。  J-DOC Readerはフリーウェアですので、対価なしにご利用いただけます。 ■基本的な使い方  パソコン上に用意された文章をJ-DOC Readerで読むには以下の3ステップの作業が必要です。なお、WebやCD-ROM等からDOC形式の文章を入手した場合、ステップ1、2は不要です。直接ステップ3へお進みください。 (注意:DOC形式とはPalm上で長い文章を扱うための標準的なフォーマットです。MicrosoftWordのフォーマットとは異なります) ●ステップ1:文章をテキスト形式で保存する。  初めからテキスト形式になっているものはこの作業を行う必要はありません。  大体のワープロソフト等では「形式を指定して保存」、"Save AS..."等をメニューから実行し、「テキスト形式」を指定して保存することで手持ちの文章をテキスト形式で保存することができます。Netscape Navigator,Internet Explorer等でも同様の操作により、インターネット上の情報をテキスト形式で保存することができます。ただし、この段階でフォント種別、フォントサイズ、画像等はなくなってしまいますので、Palmデバイス上には表示されません。  できたテキスト形式の文章には.txtという拡張子が付きます。(Windowsの場合) ●ステップ2:テキスト形式で保存された文章をDOC形式に変換する。  変換を行うには特別のソフトウェアが必要です。多くの種類のものがインターネットもしくはNIFTY Serve等のBBSから入手できます。MacintoshユーザーにおすすめなものはMakeDocDD(Yoz氏作)です。MakeDocDDはhttp://pobox.com/~yozもしくはNIFTY Serve FPALMから入手できます。  Windows95/98/NTユーザーはMakeDocW、もしくはPiloDoc(M-Logic Cheebow氏作)がお勧めです。MakeDocWはhttp://ourworld.compuserve.com/homepages/Mark_Pierceから、PiloDocはhttp://hp.vector.co.jp/authors/VA011708/ から入手できます。これらのホームページが見つからない場合、Muchy's Palmware Review( http://www.muchy.com)に行くと多数のソフトを入手できます。  これらのソフトを使うとテキスト形式の文章をDOC形式に変換できます。DOC形式の文章には.PRCもしくは.PDBという拡張子が付きます。 ●ステップ3:DOC形式の文章をPalmデバイスにインストールする。  J-DOC Reader等のソフトウェアをインストールした時と同様の方法で、.PRCもしくは.PDBという拡張子が付いたDOC形式の文章をPalmデバイスにインストールします。インストールの方法は本体付属のマニュアルを参照してください。 ■J-DOC Readerの操作  以上の作業が終わったら、Palmデバイス上でJ-DOC Readerを起動します。文章一覧の中にインストールした文章が現われます。文章名をタップする、もしくはジョグダイヤルで文章を選択すると文章の内容が表示されます。上下ボタンを押すことにより画面がスクロールします。画面の上半分をタップすると画面を上へ、下半分をタップすると下へスクロールできます。メニューから「文章の先頭へ」「文章の最後へ」を実行することで、文章の先頭、もしくは文末まで移動できます。  画面の下部には文章をどこまで読んだかを示すインジケーターが表示されます。インジケーターをタップすると文章の該当する部分にジャンプすることができます。このインジケーターはあまり正確ではありませんので、ご注意ください。  「画面をコピー」を実行すると表示中のテキストをクリップボードにコピーします。アプリケーションを切り替えてペーストすることにより、表示中の文章をメモなどに写すことができます。  メニューから「フォント選択」を実行すると、文章を表示するフォントを変更することができます。(注意:文章一覧は常に小さいフォントで表示されます。)  読み終わった文章は「文章を削除」をメニューから実行することでPalmデバイスから削除することができます。これにより、Palmデバイス上で利用可能なメモリーが増えます。なお、インストール時にデスクトップPC上で作成したDOC形式のファイルを保存しておき、再度インストールすると再びPalmデバイス上で読むことができます。「文章を閉じる」メニューを実行すると、文章を残したまま文章一覧に戻ります。  J-DOC Readerに対応した文章を読んでいる場合,「次のTopicへ」「前のTopicへ」を実行すると次の項目、もしくはひとつ前の項目へ移動することができます。  画面に横線が表示された場合、文章が続いていることを表しています。また、二重の横線は文章の終わりを示しています。  文章の終わりで次のページへスクロールをさせると自動的に次の文章に移動します。また、文章の先頭で前のページへスクロールさせるとひとつ前の文章に移動します。 ■高度な使い方  メニューから「画面の回転」を実行すると、画面を回転させることができます。また、「操作設定」を実行するとボタンの機能を変更できます。Palmデバイスを好きな方向に持ったり、自分の押しやすいボタンに合わせて変更してください。  画面を回転させた場合、文章の表示画面のみが回転します。文章一覧画面は回転しませんのでご注意ください。  また、予定表、住所録、ToDo、メモ、上下スクロールキーの6つのボタン及びジョグダイヤルの「上回し」「下回し」「押し」「押し回し(上)」「押し回し(下)」 に「1行上」「1行下」「前画面」「次画面」「前Topic」「次Topic」「前文書」「次文書」「削除」「削除(?)」「閉じる」のうちから任意の機能を割り当てることができます。押しやすいキーによく使うキーを割り当てることにより快適に文章を読むことができるでしょう。  「削除」ではボタンを押すとすぐに文章が削除され、次の文章が表示されます。「削除(?)」では文章を削除してよいかどうかの確認画面が現れます。 ■ご注意  ・J-DOC Readerの著作権は山田達司が保有します。  ・J-DOC Readerはフリーウェアです。無償でお使いいただけます。  ・J-DOC Readerは無保証の製品です。J-DOC Readerをお使いになった、もしくは使えなかったことにより発生した損害は一切保証いたしません。  ・本ソフトウェアを雑誌などで紹介する場合は事前・事後にかかわらずご連絡をいただけると幸いです。(強制するものではありません)  ・本ソフトウェアのリバースエンジニアリングを禁止します。 ■終わりに  J-DOC Readerに関する最新の情報はhttp://www.tt.rim.or.jp/~tatsushiから入手してください。J-DOC Reader以外にも多くのソフトウェアを紹介しています。  コメント及びバグレポートは電子メールでyamada.tatsushi@nifty.ne.jpまでお送りください。  J-DOC Readerを作るきっかけになったDOCを作られたRick Bramさん、J-DOC Readerを作るにあたって技術的な協力をしていただいたMAKEDOCの作者であるPat Beirne、そして素敵なアイコンを作って下さったしゃあみんさんに感謝します。 (c)2000 Hacker Dude-san 山田 達司 http://wwww.tt.rim.or.jp/~tatsushi e-mail: yamada.tatsushi@nifty.ne.jp