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ラジコンエンジン基礎知識
ラジコン燃料基礎知識
グロープラグについて
ラジコンの電波到達距離
充電式電池の取り扱い

初飛行時の注意
グローエンジンのブレークイン方法
ラジコンヘリコプター組み立てのポイント(amigo)
対面ホバリングへの道
トルクロールへの道

ラジコンエンジン基礎知識

排気量
ラジコン用のエンジンの大きさは10(イチマル)、25(ニイゴー)32(サンニイ)等の数字で呼びます。この数字は小数点を省略して表現した排気量で単位は立方インチです。25エンジンの排気量は0.25立方インチ、60エンジンは排気量が0.60立方インチということです。0.1立方インチ=1.6387ccです。
ラジコンの機体や車体の大きさも適合するエンジンの大きさで表します。例えば、20クラスの飛行機、60クラスのヘリコプターなどと言います。

エンジンの仕組み
ラジコンエンジンの始動方法はディーゼルの自動車のエンジンとほぼ同じです。始動時はグロープラグに電流を流し、プラグの電熱線を赤熱させて、燃料の燃焼を助け、エンジンに勢いをつけて始動します。始動後はプラグヒートのバッテリーを外しても燃料が爆発した熱をプラグのフィラメントが次の爆発のタイミングまで保持するので爆発が連続し、エンジンが回り続けます。
ラジコンエンジンにも2サイクル、4サイクル、ロータリーなどがありますが、原理は同じです。
以上の話はあくまでもグローエンジンの話です。大型のラジコンにはガソリンエンジンを使用しているものもありますし、ラジコン用のジェットエンジンもあります。これらの仕組みはまた別です。

ラジコン燃料基礎知識

ラジコンの燃料
ラジコンの燃料の主成分はメタノールです。これに潤滑のためにオイルを25%程度加えています。基本的にはこれでよく、この様な燃料をストレート燃料と言います。ストレート燃料は混合比が丁度良くないと燃焼しにくいのでニードルの調整がシビアになります。昔はストレート燃料が使われていましたが、今ではこれに更にニトロメタンを加えて、着火しやすく、パワーも出るようになっています。着火しやすいと言うことは、混合比を濃くしてもエンジンが運転できるので、潤滑油も濃くなり、エンジンの焼き付きを防ぐことができます。しかし、ニトロメタンの含有率が多くなると爆発力が強くなるので、エンジンへのダメージが大きくなります。市販されているラジコン用燃料のニトロメタンの含有率は10〜35%位まで様々で、ニトロメタンの含有率が多いほど燃料の値段は高価になります。
通常の使用であれば、ニトロメタンの含有率は15%程度で十分です。価格は\4,000/4リットル程度で、模型店で購入できます。

燃費と飛行時間
ラジコンの燃費ももちろんエンジンの大きさや飛ばし方によって変わりますが、私たちの経験から一例を紹介します。例えば、200ccの燃料タンクを搭載している2サイクル25クラスの飛行機は、だいたい10分程度の飛行ができます。同様に、450ccの燃料タンクを搭載した2サイクル32クラスのヘリコプターもだいたい10〜15程度の飛行が可能です。短いと思えるかも知れませんが、ラジコンの操縦には高い集中力が必要で、あまり長い時間飛ばすことはできないので、これくらいで丁度良いのです。飛行の合間にも時間をとってリラックスする事が大切です。仲間とラジコン談議に花を咲かせながら1日に4フライトもすれば上出来です。従って消費する燃料代も知れたものです。

グロープラグについて(エンヤグロープラグ説明書より)

<ガスモデルエンジン用 エンヤグロープラグ説明書>
模型グローエンジンは、グロープラグの適不適により非常に性能が左右されますから、そのエンジンに良く合った、而も良質のグロープラグを選定使用する事が重要です。一つのエンジンでも、使用時間により、又燃料の成分等によって最適のプラグは変わってきます。従ってグローエンジンの調子の悪い場合は先ずプラグを取り替えてみることが必要です。グロープラグには大別して熱線が白金線のものと、ニクロム線のものが有ります。又運転中熱線の温度が高くなるものを高温(ホット)プラグ、温度が低いものを低温(コールド)プラグと呼び、その中間のものも色々作られて居ります。一般 に低圧縮エンジン及び小型エンジンにはホットプラグ、高圧縮高性能エンジンにはコールドプラグが適します。
●プラグがコールド過ぎると
 1.馬力が出ない。
 2.ニードルバルブを最高回転の位置に調整しても、バッテリーを取り去ると回転が落ちたり、止まったりする。
●プラグがホット過ぎると
 1.早期点火を起こして回転が安定せず、馬力が出ない。
 2.運転中急にエンジンが停止する。
 3.プラグが切れ易い。
エンヤグロープラグは多年の研究を基礎にして生産された優秀品で あり、エンヤエンジンは勿論、他のすべてのグローエンジンに使用 して良好な結果が得られます。下記の表により適当なものをお選び 下さい。
番号
NO.3/S
NO.4
NO.5
NO.6
温度
高温(hot.)
高温(medium hot.)
中 (medium.)
低温(cold.)
適するエンジン
すべてのエンヤエンジン
すべてのエンヤエンジン
すべてのエンヤエンジン
他のプラグが切れる場合
*全て白金で1.5V仕様。
注 意 上記の使用電圧以上の電圧をかけない様にして下さい。
              株 式 会 社 塩 谷 製 作 所

ラジコンの電波到達距離

ラジコンはどれくらい遠くまで操縦できるか?この答えは一言で言えば「見えなくなるまで操縦できる」です。まずラジコンは基本的に機体の姿勢を目で見ながら操縦するものですから見えなくなったら操縦できません。では、ラジコンの電波はどれくらい届くのかと言えば、プロポの説明書によれば見通しで約1kmとあります。私たちが操縦しているラジコン機は大きくても全長1.5m程度ですから、1kmも離れたら見えなくなってしまいます。従って、機体が見える範囲なら十分に操縦できると言うことです。

充電式電池の取り扱い

電池の半田付けについて
「ニッカド電池は半田付けしても良いのか?」その答えは「いいえ」です。しかし、「ニッカド電池は半田付けできるのか?」その答えは「はい」です。矛盾していますか?いいえ、矛盾していません。どちらも正しい回答です。電池は全て熱に弱く、加熱すると性能が低下します。ひどい場合には液漏れを起こし、使用不可能になります。従ってニッカド電池やニッケル水素電池には「半田付けはしてはいけない」と明記されています。これはメーカーにとっては当然の言い分です。そんなことをしたら性能は保証しないと言うことでしょう。しかし、自己の責任において半田付けを行うなら半田付けは可能です。あくまでも性能は保証されません。何が起こっても全て自分の責任です。それでも半田付けを行いたいという方にコツをお教えしましょう。第一に、電池の端子は油分がついていたり、表面処理の関係で、半田がのりにくくなっていますので、半田付けをする時は紙ヤスリ等で表面を削っておきます。第二に電池をできる限り加熱せずに短時間で半田付けを行う事が重要です。素早い半田付けを行うためには、ある程度高いワット数(最低30w〜100w程度)の半田ごてで、表面だけを素早く熱して、内部に熱が伝わらないように短時間で作業を終えることです。失敗したら連続して作業せず、一度冷ましてからやり直す様にして下さい。第三に半田付けの腕が必要です。初心者には勧められません。ある程度熟練しないと素早い半田付けはできませんので、自信のない人はやめて下さい。また、半田でガス抜き用の穴をふさがないように注意して下さい。市販されている電池の中には半田付けタブ付きのものもあるので、なるべくそのような電池を利用する方が良いでしょう。

充電式電池の並列接続はNG
ニッカド電池の並列接続は止めましょう。ニッカド電池を並列接続して使用すると電圧の高い方の電池から低い方の電池に充電が起こり、これが互いに繰り返され、直ぐに消耗してしまいます。並列に接続したニッカド電池は極端に寿命が短くなります。どうしても並列で使用したい場合には、使用しないときには並列回路をOFFできるスイッチ等を付けましょう。

ニッケル水素電池はニッカド電池用充電器で充電できるかについて
メーカーでは専用充電器での充電しか許していませんが、自己の責任において充電は可能です。急速充電でなく、充電が自動的に止まらない方式のものは自分で充電量を見計らい充電を止めれば問題ないでしょう。問題は-ΔV方式の急速充電器です。この方式の充電器を使用するためには電池が-ΔV特性を持っている必要がありますが、基本的にニッケル水素電池は-ΔV特性を持っていません。しかし、ニッケル水素電池の中にも-ΔV充電に対応するために-ΔV特性を持たせたものもあります。ニッケル水素電池を購入する場合にはこの点に注意する必要があります。中にはそのことが明記されていなくても実際には問題なく充電できるものもあるようです。また、正常に充電できるかどうかは充電器の性能にも左右されるでしょう。購入前に確認できない場合は試してみる他はないでしょう。いずれにしろメーカーは推奨していませんので、自己責任で行って下さい。初めての電池を急速充電する場合は充電量に注意を払い、確実に充電が止まるかどうかを確認する事が必要です。


「初飛行」
初飛行、苦労して作った機体が、やっと完成して、早く飛ばしたくてワクワクする時です。しかし、ちょっと待ってください。初飛行で墜落する確率は非常に高いのです。苦労して作った機体を数秒で壊してしまうかどうかは、初飛行前の確認にかかっているかも知れませんよ。
@ 重心の確認
これは、機体製作時の確認内容ですが、もしかしたら忘れていませんか?飛行する機械にとって重心は非常に重要です!飛行前に必ず確認してください。
A 操舵の確認
当たり前ですが、サーボの動作方向が合っているか、動作量が適切か、確認してください。まさかと思いますが、動作方向を意外と間違えることがあります。機体を正面から見ていたり、裏返して確認したりしていると間違えやすくなりますので、必ず機体の後方から見て確認する様にしましょう。
B 距離テスト
未だ飛ばしたことのない機体の場合、どんな原因で電波の受信障害が発生しているか分かりません。まさかと思うかも知れませんが、作ったばかりの機体は、初飛行前に必ず受信距離テストを行ってください。私もそうですが、最近は受信機のアンテナ線を機体に内装する場合が多くなっていますが、カバーリングフィルムの成分で受信が妨害されている場合もありますし、搭載した機体発見ブザーや機器の配置などの影響で受信距離が短くなっているかも知れません。距離テスト行って、おかしいなと思ったら必ず原因があります。絶対にそのまま飛ばさずに、原因を調べ、解決してください。
C エンジン調整
初飛行時の墜落の原因で一番多いのがエンストです。エンジンも新品を搭載している場合が多いですからね。初飛行前のエンジンの慣らし運転とスロー〜吹け上がりの調整は非常に重要です。少しでもエンストの不安がある様なら飛ばさない勇気が必要です。エンジンは充分に調整し、スロー〜どんなスロットル操作でもエンストしない様にしてから飛ばしましょう。
D トリム調整
初飛行で離陸したら必ずトリム調整が必要になるでしょう。一人で飛ばしながらこれを行うのは困難な場合があります。できる限り仲間にサポートについてもらい、トリム等の調整を行ってもらいましょう。
E 仲間のサポート
上記のトリム調整もそうですが、初飛行は何が起こるか分かりません。初飛行で離陸した機体の様子などを客観的に判断してもらいトラブルを防ぐためにも仲間にサポートについてもらうことが理想的です。万一の墜落の時も強い見方になってくれます。安全に配慮して楽しいラジコンライフを送りましょう。


「グローエンジンのブレークイン方法」
ラジコンを初めて10年以上が経ちましたが、ずっと悩んでいたのがグローエンジンのブレークイン(慣らし運転)のやり方でした。きっと私の他にも悩んでいる方が多いのではないかと思い、私なりの結論をここにまとめておきたいと思います。

<ブレークインの準備>
 ・ブレークインにはタコメーター(エンジン回転計)が必要です。
 ・燃料やプロペラは実際に使用するものを使いますが、次の点に注意します。
  ・プロペラは決して過負荷にならないものを選びます。
  ・燃料はオイル分が充分に入っている(20%以上)ものを選びます。
 ・燃料タンクの容量は取扱説明書等に従って、充分な容量のあるものを選びます。
 ・燃料タンクとキャブレターの位置(高さ関係)に注意してください。

<ブレークイン(慣らし運転)実施>
 ブレークインは次の5段階で行います。
  *尚、ここで示した方法はあくまでも個人的な見解ですので、実施はあくまでも自己責任でお願いします。
1.1タンク目(初回し)
 新品のエンジンを初めて回します。エンジンの取扱説明書をよく読んで、スローでエンジンを始動します。タコメーターでエンジンの回転数を確認しながら、ニードルを調整し、必ず燃料をを濃くした状態で、スロットルを半分開けたときにエンジン回転が最高回転数の60%ぐらいになる様にして1タンク回します。
2.2タンク目
 2タンク目はスロットルを全開にした状態でエンジン回転が最高回転数の75%程度になる様にニードルで燃料を濃い状態調整して、スロットル全開で1タンク回します。
3.3タンク目
 3タンク目はスロットルを全開にした状態でエンジン回転が最高回転数の85%程度になる様にニードルを調整して、スロットル全開で1タンク回します。
4.4〜6タンク目
 次は、スロットル全開で、ニードルで回転数を最高回転数の70%〜90%の間で変化させながら回します。スロットルを全開にして、回転数を70%程度にします。次にニードルを絞り回転数を90%にして、15〜20秒回します。そしたらニードルを濃くして回転数を70%程度に落として35〜40秒回します。これを1タンク繰り返します。残りの2タンクも同様に行いますが、その中で、徐々にニードルを絞る方向へ移行していき、最終的にニードルを絞った位置で最高回転の95%位までにあげていきます。
これで地上でのブレークインは一応終了です。
次のランニングインのために一応のスロー調整をしてください。
5.7タンク目〜(ランニングイン)
 後はニードルやや濃いめ(最高回転の90〜95%程度)で実際に飛行させ、10タンク程度飛ばしながら徐々にニードルを適正位置(ピークから2,3コマ戻した位置)に近づけ、スロー調整等を行っていきます。10タンクフライト後調整が完了すればブレークインは終了です。
ランニングイン中は決してオーバーヒートを誘発する様な過負荷を与えない飛行を心がけてください。


「ラジコンヘリコプター組み立てのポイント」
(amigoの場合)
クーリングファンの取り付け
クーリングファンをクランクシャフトにねじ込むときはねじロック剤は使わない。
ここで、ねじロック剤を使うと非常に強力にロックが効いてしまい、分解が困難になってしまうからだ。
クーリングファンはエンジンのフロントベアリングとのガタがなくなるまで軽くねじ込む。
ロックナットの取り付けではクランクシャフトにねじロック剤を塗布し、更にスプリングワッシャ(別途準備)を使って緩み止め対策を行う。
ロックナットを締め付ける際は専用の工具でクランクシャフトを固定して、力一杯締め込むこと。
クーリングファンはしっかり取り付けないと、エンジン始動時の反動でクーリングファンが緩んでトラブルを起こすことが多い。
クラッチの取り付け
クラッチは取り付けボルトにねじロック剤を塗布して取り付ける。
シャフトの取り付け
スターターシャフトやメインマストは、ねじロック剤を使って、それぞれの支持ベアリングに接着する。
これを怠るとベアリングの内輪とシャフトで滑りが発生し、摩擦によりシャフトがやせてガタが発生する。
回転部のガタは機体の振動を生み、飛行性能の低下を招き、トラブルの原因となる。
スターターカップリングの取り付け
スターターカップリングをスターターシャフトに取り付ける際は、固定用セットボルトの先端を平らに削って使用する。
これを行わないとエンジン始動時のトルクに耐えられず、セットボルトがスターターシャフトをえぐり、変形させてしまい、スターターシャフトがシャフト支持ベアリングから抜けなくなり、分解不能となる。
セットボルトは、ねじロック剤を使用して、強く締め込む。
樹脂フレームの組み立て
樹脂フレーム組み立て時のタッピングビスは締めすぎに注意すること。締めすぎるとねじ山をねじ切ってしまう。
樹脂にねじを締める場合は、樹脂の弾力性がねじロックの役割を果たすので普通に締めるだけで緩む心配はない。
組み立ての際、フレーム底面を定盤に置きねじれない様に注意などするとなお良い。
エンジンの取り付け
エンジンをエンジンマウントに取り付ける際は、ねじロック剤の使用は控えること。
エンジンマウントをフレームに取り付ける場合も同様。
アルミ部品に長いボルトをねじ込む際にねじロック剤を普通に付けてしまうと利き過ぎて分解できなくなるので注意が必要。
エンジンはクランクシャフトとスターターシャフトの芯を通す様に取り付けること。
確認方法は、スターターシャフトがエンジン始動の反対方向に軽く回るかどうかである程度判断できる。
また、ピニオンギヤとメインギヤに適度なバックラッシュがありストレスなく回転すること。
ジャイロの搭載

ジャイロをフレームに取り付ける場合はジャイロマウント用プレートをフレームにねじ止めして、そこにジャイロを貼り付けると良い。
ジャイロを直にフレームに貼り付けてしまうと修理の際にジャイロを張り直さなければならず分解組み立てが困難になる。
ジャイロは厚手の両面テープを使って手でジャイロをひねったとき多少ジャイロが動く程度に取り付ける。
取り付けが硬すぎるとジャイロが機体の振動の影響を受けてしまう。

左右対称のリンケージ
左右対称のリンケージロッドの長さはノギス等で計測しながらできるだけ正確に同じ長さに揃えること。
ボールリンクのねじの切れ具合によって長さが合わない場合がある。その場合は別の新しいボールリンクと交換するなどしてねじ込み位置を変えて出来る限り長さを合わせること。
ボールリンク
ボールリンクは新品の状態ではややきつめにできている。
そのままでは、動きがきつすぎて舵が残り、ニュートラルが出ない場合がある。
ボールリンクトリマーでボールリンクをトリミングしたり、ラジオペンチ等でボールリンクをつぶしたりして、ガタがない範囲で適度に軽く動く様に調整する。
エンコンのリンケージ
エンコンに限らず、リンケージの基本は、スティック中立でサーボホーン、リンケージロッド、エンコンレバーを全て直角にすること。
リンケージはZ形にしないで長方形にすること。
リンケージロッドの長さは、サーボホーン中心とスロットル中心間の長さと同じ長さにする。
サーボホーンのサイズとスロットルレバーのサイズを同じにすること。
次に、プロポのATV機能で、エンコンスティック0%でスロットル全閉、エンコンスティック50%でスロットル50%、エンコンスティック100%でスロットル全開になるようにサーボの動作範囲とキャブレタースロットルの動作範囲を完全に合わせること。
ローターピッチの取り方
3D飛行時のマイナスピッチまで考慮した組み立てをする場合説明書通りではダメである。
ローターのフルストロークピッチを把握し、ストロークの丁度真ん中でローターピッチが0°になる様に組み立てると良い。
その際、各部のリンケージは直角とし、フルストロークで+側、−側でローターの角度が同じ変化量になる様にする。
そうすれば、ピッチカーブ設定時にピッチ50%で0°、0%で−フルピッチ、100%で+フルピッチになるので非常に設定しやすい。
メカの搭載
バッテリー、受信機、ジャイロコントローラ等のメカは、たとえ機体が墜落した場合でもメカプレートから脱落しない程度にしっかりと固定すること。
特に重量物であるバッテリーの搭載が重要。
受信機は防振できれば尚良い。受信機の防振はクリスタルにとって重要。
配線等の保護
サーボなどの配線や燃料チューブなどがフレーム等の硬いものに触れる箇所はスパイラルチューブ等で保護すること。
軽く触れる程度でも機体が振動するので長時間の間に傷つきトラブルの原因になるので注意が必要。
サーボやジャイロの配線口は、エンジンからの排気が進入しない様に接着剤等で密閉すること。
サーボやジャイロの配線口から排気が進入すると配線の接続部を腐食させ断線に至るので注意が必要。
アンテナ線
アンテナ線はできるかぎり全体を直線状に伸ばして搭載すると受信感度がよい。
アンテナ線は受信感度が落ちるので、直接金属部品に抱き合わせないこと。
機体の金属部品同士が緩み等で振動で個擦れ合うと電気ノイズが発生し、操縦を妨害されるので注意すること。
スタビライザー
スタビライザーはバーの長さを正確に計測し、必ず左右対称とすること。
スタビライザーは正確に水平に取り付けること。スタビライザーの取り付け角の狂いは飛行時のUP/DOWN癖になる。
ラダースピンドルのプーリーロックピン固定用セットボルト
ラダープーリー用ロックピンを固定するセットボルトは2個入れてロックする。
これをねじロック剤で行うと効き過ぎて分解できなくなるので、別のセットボルトでセットボルトをロックすると良い。
ヘディングロックジャイロ搭載時のラダーリンケージ
ジャイロのヘディングロック機能使用時は、レボリューションミキシング機能を全て無効にする。
ラダースティック中立でサーボホーンとリンケージロッドが直角になる様にし、その時ラダーが少し右に切れる位置にラダーコントロールロッドの長さを調整する。
調整時のためにサーボをラダー中立位置にするにはジャイロのヘディングロック機能を解除する。(ノーマルモードにする)
ラダーをフルストローク切ったとき+側、−側ともリンケージが突っ張らない様に作動量リミッターを設定する。
マフラーの取り付け
ファンテック系のマフラーは機体フレームとの干渉が起こる場合があるので、その場合はスペーサーを使用しクリアランスを設ける。
マフラー取り付け部の雌ねじは強度的に弱いので、完全に貫通する長さのあるボルトでスプリングワッシャを使用し、緩まない様に取り付けること。ねじロック剤を使うと効き過ぎてねじ山を痛める場合もあるので注意が必要。
緩んでガタが出るとねじ山が削れてしまうので注意が必要。
メインローター
メインローターは2枚の重さや重心位置ができる限り等しくなる様にトラッキングテープなどを使ってバランスを取る。
キャビン
キャビンの組み立ての説明ですが、まず言葉を覚えてください。
「キャビン」は、操縦席を覆う全体のことで、(amigoでは白)
「キャノピー」は、キャビンの窓の部分のことです。

キャビンは、バルーン整形された、できたての状態のままキットに入っていますので、不要な部分を自分でカットしなければなりません。説明書の形と良く見比べて、不要な部分を認識してください。
キャビンの必要な部分と不要な部分の境目が深く窪んでいると思います。このくぼみに沿ってカッター等で不要な部分を切り離してください。くれぐれもけがをしない様に注意して作業してください。
刃の進む方向には、決して手を置かない様に!
キャノピーは薄く切り取り線(凹凸の線)が引かれているはずです。この線に沿って曲線ばさみなどで不要な部分を切り取ります。
キャノピーのビス止めは、まずキャノピーをキャビンにかぶせて、ビス止め位置を決めて印を付けます。次に、ピンバイスなどでキャノピー側にビスが貫通する様に、穴を開けます。穴があいたら再びキャビンにキャノピーをかぶせて穴位置をキャビンにけがきます。位置がけがけたらキャビンにビス用のビスより細い穴を開けます。穴開けが完了したらキャノピーをキャビンにかぶせてビス止めします。
キャビンのその他の穴位置は小さく窪んで印がついていると思います。ここにドリル等で必要なサイズの穴をあけます。他に、マフラーが干渉する部分もカットします。マフラーとキャビンの間に5〜10mm隙間ができればOKです。


「トルクロールへの道」
1.機体選び
トルクロールの練習ができる機体を手に入れること。選択肢はHOKUSEIMODELのファンフライ機シリーズしかないだろう。
エンジン出力はフルパワーで静止状態から垂直に機体を引っ張り上げられる出力があること。
2.まずは、ファンフライ機の最大舵角に慣れる。
まずは自分の技量に合わせて普通に飛ばしながら徐々に舵角量を増していき、最大舵角でも普通に飛ばせる様になるまで慣れること。その時エクスポネンシャルを20%位入れると良いだろう。
3.背面飛行
正面で飛行に慣れたら、背面飛行に慣れる。背面飛行で正面と同様に旋回やループが自在にできる様になること。
4.ナイフエッジの初歩
背面に慣れたら、正面飛行からナイフエッジに入り、数秒間で元に戻す。これを左右行い、ナイフエッジ飛行の時間を少しずつ長くしていく。この間にナイフエッジ飛行時の機体の癖がつかめたら、プロポのミキシングを設定してナイフエッジ飛行時の癖を取っていく。正面から左右ともナイフエッジができる様になったら背面からもナイフエッジに入る練習をする。
5.ナイフエッジ直線飛行
直線のナイフエッジ飛行が長く行える様になったら、ラダーの操舵量とスロットルを組み合わせて、ナイフエッジ飛行でゆっくり飛ばしたり早く飛ばしたり、降下したり、上昇したり出来る様に練習する。
6.ナイフエッジ旋回
ナイフエッジで、ラダーとスロットルが使える様になったら、ナイフエッジ飛行のままエレベータを操作してUp側Down側ともナイフエッジ旋回ができる様に練習する。ナイフエッジ状態で旋回を開始すると、エルロンの修正が必要になるし、機体の浮きも変わるので全舵を修正しながら行う必要があるので機体の姿勢を良く見ながら操作すること。
7.4ポイントロール
正面飛行、背面飛行、左右のナイフエッジ飛行ができる様になったら、左右の4ポイントロールを練習する。右回転、左回転どちらも姿勢に対して的確に操舵できる様になること。
8.連続ロール
4ポイントロールができる様になったら、ポイントで止めないロールの練習をする。連続した姿勢変化に対し、的確に操舵できる様に練習する。1回転できたら、2回、3回、4回と高度や飛行コースを維持したまま連続でロールできる様に練習する。ロール速度もゆっくりからくるくると速くまで様々な速度で練習する。ロールが速くなるほど飛行コースを維持するのが難しい。
9.ゆっくりまっすぐ垂直上昇
エレベータとラダーの操作が身に付いたら、機体を垂直に上を向けてできるだけゆっくりと上昇する様にスロットルを調整し、機体が真っ直ぐに上昇する様にエレベータとラダーを操作する練習をする。正面からできたら、右から、左から、対面からとどんな方向からでもエレベータとラダーを的確に操作できる様にする。
10.ゆっくり真っ直ぐ降下
機体が充分に上昇したら機体を垂直に立てたまま、ぎりぎり機体が降下し始めるまでスロットルをゆるめる。機体が降下し始めると、機体は機首を下に向けようとするが、できるだけ長い時間機体が上を向いたまま降下する様にエレベータとラダーを操作する練習をする。機体が回転したり方向を変えても瞬時に修正舵が打てる様になればOK
11.ホバリングの練習
当てだが打てて、エンコンが使えるようになってきたら、低空でホバリングの練習を行う。機体を風に正対させて低速で進入させ、目の前で立てる。機体を立てるときは短時間エンコンを吹かして機体を吊る必要がある。機体を垂直に立てるとトルクロールに入ってしまい、姿勢が崩れてしまうので、トルクロールに入らない程度に立てる。そのまま、ホバリング状態で出来限り長く姿勢をコントロール出来るように練習する。ラダー、エレベータを的確に打つのはもちろんだが、機体が浮きもせず沈みもしないように、また、打った舵を利かせるため、また、機体を吊り上げるために必要不可欠な第四の舵”エンコン”が上手く使えるように練習する。このとき機体が回転しないように積極的にエルロンを打っても良い。
12.トルクロールの練習
エンコンをコントロールし、微速上昇と微速降下を繰り返しながら機体の姿勢を垂直保つ練習ができる様になれば、トルクロールの練習開始だ。
垂直に立った機体が上昇力を失って、ホバリング状態に入ったとき、ラダー方向よりもむしろエレベータ方向の修正舵に気を遣う必要があることに気づく。機体が正面方向に倒れそうになっているときは常にエレベータアップの舵が必要だが、反転した瞬間に今度はエレベータダウンの舵を打たなくてはならない。それと、スロットルを上手く使うことがポイントだ、機体が不安定になろうとする瞬間を見極めてスロットルを吹かすと機体が安定する。その時機体を修正し、じわりとスロットルを戻すと機体は下降して元の位置に戻る。そして、機体は回転する。トルクロールはこれの繰り返しだ。時に機体がホバリングしたまま非常に安定した状態になることもある。そんなときは無駄な舵を打ちすぎないこともポイントだ。往々にして自分の打った舵で姿勢を乱している事が多い。ラダーは操舵に対して反応が遅いので、横方向に機体が揺れ始めると追い舵を打ちやすいので揺れを止める舵のタイミングをつかむことがポイントになる。機体が姿勢を変えてから舵を打っていたのでは遅い、機体が姿勢を変えそうになったら舵を打たなければならない。この感覚をつかむには何度も練習して機体の姿勢変化のパターンを体得しなければならない。


「対面ホバリングへの道」
1.自分回りの旋回
上空飛行ができる様になったら。自分回りの旋回(機首が自分の方向に向かってくる旋回)を練習し、身につける。はじめは普通の8の字旋回を完全にマスターすること。その時の舵角量を指で覚える事。旋回時の舵角量を指が覚えたら、自分の得意な高度で、指の感覚を頼りに機械的に自分周りの旋回を行ってみる。多少高度が変化したりするかも知れないが、よほどおかしな操作をしない限り、旋回が終わるまで我慢していれば以外と機械的にヘリは旋回してくれるだろう。最初は恐怖に感じるだろうが、これを恐怖がなくなり、指の感覚だけでなく、機体の姿勢を見ながらコントロールできる様になるまで練習する。
2.ゆっくり自分回りの旋回
上空飛行で、自分回りの旋回をマスターしたら、飛行速度を少しずつ遅くしていく。それと同時に飛行高度も下げてくる。旋回の速度がホバリング程度の移動速度でできる様になるまで練習する。
3.旋回を楕円にしていく
ゆっくり自分回りの旋回ができる様になってきたら、旋回の円を自分の奥行き方向に縦長の円になる様にしていき、ヘリが自分に向かって飛行してくる時間を長く取り、対面飛行状態に慣れる様にする。対面飛行時は焦らずに余計な舵を打たなければヘリは素直に自分の背後に通過していくだけだ。
4.対面飛行でエルロン操作
対面飛行に慣れて、ゆっくりと長い距離できる様になってきたら、対面飛行中に機体を軽くスラロームさせる様に左右に傾けて対面時のエルロン操作に慣れる。
5.対面飛行で一時停止
対面飛行でエルロン操作に慣れたら、対面飛行のスピードを限りなくゆっくりにしていき、一瞬停止させて、再びエレベータダウンを打って前進させる練習を繰り返す。フィニッシュは自分のヘリを背後に抜けさせると良い。
6.一応対面ホバリング
そして次第に対面飛行での停止時間を長くしていき、完全に停止してホバリング状態でコントロールできる様になれば一応対面ホバリングはできる様になったことになる。操作にパニックになったら素早くラダーで機体の方向を変えて通常のホバリングに移る事も機体を壊さないテクニックの一つだ。
7.対面ホバリングの完成
対面飛行からホバリングに入り、ラダーで正面ホバリングに方向を変えられる様になったら、正面ホバリングからラダーで方向を変えて対面ホバリングに入れる練習を行う。これになれたら、ゆっくりピルエットをしながらホバリングしたり、対面のまま離陸し、ホバリングして、再び対面のまま着陸できる様になったら、対面ホバリングの完成だ。

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